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動脈硬化症とは

動脈硬化症とは、その名の通り動脈が硬くなることです。動脈が硬くなることで、血管の柔軟性が失われ、血液をうまく送り出せず心臓の負担になります。それだけでなく、動脈が硬くなると血管の内側が脆くなり、コブができ、血管が狭くなったり詰まったり、コブが流れて別のところで詰まったりします。
血管の内側が狭くなると、必要な酸素や栄養が届かないので、臓器や組織が正常に機能しなくなります。血管が詰まると、酸素や栄養が届かないので、臓器が壊死してしまいます。心臓の血管で詰まると心筋梗塞、脳の血管で詰まると脳梗塞になります。また、血管が硬くなることで、もろく破裂しやすくなり、脳の血管で破裂すると、くも膜下出血などの脳出血になり、命の危険があります。

動脈硬化症が怖い理由

動脈硬化症になることで、様々な病気を引き起こすリスクが高まりますが、最も恐ろしいのは気付きづらいということです。血管が詰まったり破裂したりして起こる心筋梗塞、脳梗塞、脳出血などは発症までほとんど自覚症状がありません。血管が狭くなっていることに気付けないので、動脈硬化症はサイレントキラーと呼ばれています。
日本人の死亡原因の内訳は動脈硬化が原因とされる脳血管疾患、心疾患が約4分の1を占めます。この割合はガンに匹敵するほどです。また、寝たきりの原因では、脳血管疾患と心臓病で約4割を占め、高齢化が進む日本において大きな問題となっています。

動脈硬化症の5つの危険因子

動脈硬化症の原因は1つではありません。 動脈硬化を引き起こしたり、進行させる条件を「危険因子」と呼びますが、複数の要因があります。その中には「加齢」「男性」などのように避けられないものから、「高血圧」「高脂血症」「糖尿病」「肥満」「喫煙」「ストレス」などのように、自分の意志でコントロールできるものもあります。
危険因子の数が多いほど、動脈硬化が加速度的に速まることがわかっています。この危険因子の中でも「高血圧」「高脂血症」「喫煙」が特に3大危険因子とされています。この3大因子に加えて「糖尿病」「肥満」の5つの危険因子についてご説明します。

高血圧

高血圧は、動脈硬化を進行させることで有名です。細い動脈だけでなく、太い動脈の硬化も進める重大な危険因子です。塩分の摂り過ぎや肥満などが原因で血圧が高くなります。
動脈硬化が進みやすいのは「収縮期血圧140mmHg以上、拡張期血圧が90mmHg以上」の場合で、血圧が高いほど脳卒中や心臓病などにかかるリスクは高くなります。

高脂血症

血液がドロドロの状態の高脂血症も動脈硬化への強い危険因子です。動脈硬化を進行させるのは、「総コレステロール・LDL(悪玉)コレステロール・TG(中性脂肪)の増加」「HDL(善玉)コレステロールの減少」です。
動脈硬化は、血管の内膜に脂肪物質が取り込まれて、厚くなることが原因の一つなので、血液中の脂質異常は避けなければいけないです。

喫煙

喫煙は百害あって一利なしと言われるように、1日20本異常の喫煙者では、虚血性心臓病の発生が50~60%も高くなります。また、肺や消化器、がんなどの病気だけでなく、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、閉塞性動脈硬化症といった動脈硬化症疾患の発症を促す大きな危険因子です。
それだけでなく、喫煙は総コレステロール・LDL(悪玉)コレステロールを増加させ、HDL(善玉)コレステロールを減少させます。これは、動脈硬化の危険因子である高脂血症を促すことになり、2重リスクになります。
さらに、喫煙により血が固まりやすくなり、血栓症を引き起こす危険も高まり、血管も収縮しやすい状態になります。動脈硬化の予防・治療には禁煙は必須項目と言えるでしょう。

糖尿病

血液中の血糖値が上がることで、血管にダメージを与えてしまい、動脈硬化へのきっかけを作ってしまいます。糖尿病の患者さまには、脳血管障害、虚血性心臓病、大動脈硬化などが、糖尿病でない人と比較して高頻度に起こりやすくなります。
また、糖尿病になると喫煙と同様に、高脂血症を悪化させることがあります。糖尿病は遺伝的な要素も関係しますが、生活習慣などの意識すれば改善できる原因が大きく影響しています。

肥満

肥満の人は、高血圧、高脂血症、糖尿病、高尿酸血症などの生活習慣病と合併しやすいので、他の危険因子にも大きな影響を及ぼします。反対に、肥満を解消することができれば、他の生活習慣病のリスクも同時に下がります。
肥満の程度を示す指標として、BMIがあります。こちらの数値は下記の計算式で簡単に求めることができるので、自分のBMIが大体どのくらいなのか認識して、適正体重にできるように努力しましょう。
BMI=体重(kg)÷ [ 身長(m)× 身長(m)]
例えば、170cm、70kgの人であれば、
BMI=70 ÷ [ 1.7 × 1.7 ] =24.2 となります。
日本肥満学会の判定基準では、BMIの値が18.5~25までが普通体重、25以上だと肥満です。
統計学的にもっとも病気にかかりにくいBMI22が標準体重とされています。
このように、動脈硬化症の危険因子は相互に関係しています。危険因子が増えれば、雪だるま式にリスクが高まりますが、1つでも危険因子を減らすことができれば、他の危険因子の改善にも効果的です。

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