冬の皮膚トラブル
新年、明けましておめでとうございます。
2025年、今年もゆうメディカルクリニックでは、患者の皆様に寄り添い、安心で適切な医療を提供してまいりますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
さて、今回のコラムは冬に多い<皮膚のトラブル>についてです。
冬の時期になると増える皮膚のトラブルで最大の原因は「空気の乾燥」と「気温の低下」であるというのは皆様もご承知のことと思います。
防寒の為にエアコンをつけると部屋の空気が乾燥します。乾燥を防ぐために加湿器を使ったり洗濯物を室内に干すなどして乾燥の対策をとっていらっしゃる方も多いはずです。
また、気温が下がると肌のターンオーバーが乱れて乾燥し、乾燥した皮膚は角質細胞が剥がれて隙間をつくり、その隙間から水分が蒸発しやすい状態になります。皮脂膜や天然保湿因子も減少して、痒みが出たり時には痛みを伴うなど、様々な皮膚疾患に繋がります。
一方で、同じく皮膚のトラブルに繋がる原因として挙げられるものが「生活習慣」です。
普段から何気なくしているどんなことが皮膚のトラブルに繋がるのか、今回はご紹介していきたいと思います。
お湯を使う
冬になると水が冷たくなる為、主婦の方はお湯を使って食器洗いすることが多いと思います。他にも、美容師さんや調理師さんなど、お湯を使うことが多い職種の方に多い皮膚のトラブルは「手湿疹」でしょう。
「慢性刺激性接触皮膚炎」、通称「主婦湿疹」ともいわれ、洗剤やお湯を使う機会が多いほど手指の皮膚表面の皮脂膜が減少・消失し、皮膚のバリア機能が低下することで刺激を受けやすくなり、湿疹が生じるのです。
ゴム手袋などを上手く利用して、皮膚を保護するように気を付けましょう。
熱いシャワーを浴びる/長湯をする
いつも何気なく入っているお風呂。熱いシャワーや長湯で身体が温まると、血行が良くなったり、疲れが取れたり、リラックスできたり、心身に良い効果をもたらします。
しかし、皮膚がデリケートになっているときや、乾燥によりうるおいを保つためのバリア機能が低下しているときに熱いお湯に長時間つかると、皮膚に必要な皮脂まで洗い流してしまい、乾燥しやすくなります。
また血行がよくなることで痒みをともないますので、入浴後は5分~10分以内に十分な保湿を徹底し、マッサージなどで痒みを抑えましょう。
電気こたつや電気毛布なども痒みがひどくなりがちなので、これらの使用は最小限に留めることが必要です。
冬の素材
冬は暖かい素材のインナーやセーターを着る方も多いですが、素材によっては皮膚が乾燥しやすくなってしまうものもあります。
ナイロンやポリエステルなどの化学繊維、吸湿発熱素材が含まれている衣類は、乾燥を招き、摩擦によって皮膚の刺激になる可能性があります。
全ての服の素材に気を遣うのは難しいですが、直接皮膚に触れる肌着やパジャマの素材だけでも確認すると良いでしょう。乾燥肌が気になる方は、皮膚にやさしいといわれるシルクやコットンの素材を選んで着用してみてください。
睡眠不足やストレス、極端なダイエット
生活リズムがくずれて、食事内容が偏ったり睡眠時間が不足したりすると、ターンオーバーが乱れやすくなります。また、過度なストレスがかかると自律神経が乱れ、肌トラブルに繋がってしまいます。
更に、極端なダイエットなどは、栄養不足によりお肌に充分な栄養が届かず、肌荒れの原因となることもある為、食事の内容や生活習慣も振り返ってみることが大切です。
いかがでしたか?
意外にも「気温の低下」や「乾燥」だけではない原因が多く、これらはセルフケアで対策できるものばかりです。
それでももし、セルフケアや市販の保湿剤を塗るだけでは治まらないほどの炎症、皮膚が乾燥している場合は、早めに医療機関を受診し、適切な薬剤を使用して治療することが大切です。
乾燥の原因を取り除くとともに、毎日の保湿ケアを続けて肌を守りましょう。
《おわりに》
ゆうメディカルクリニックでは身体の基本的な検査をはじめ、血液検査や心電図検査、胃カメラ、大腸カメラなど幅広い検査が可能で、詳細な検査を迅速・的確に行うことができます。また、豊富な検査設備が整っているため、効率的かつスピーディーな検査・診察が可能です。
上新庄をはじめ、東淀川区など大阪市内だけでなく、吹田市、摂津市、守口市といった遠方からも多くの患者さまにご来院いただいているゆうメディカルクリニックなら、もっと身近に、そして気軽にお身体の健康に関する相談をお受けすることができます。
お身体のことでお悩みがある方は是非一度「ゆうメディカルクリニック」へお越しください。
投稿者プロフィール
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