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片頭痛治療薬「エムガルディ」について

片頭痛は日常生活のさまざまな要素が引き金となって発生するといわれています。

例えば、ストレスやストレスからの解放、寝過ぎや寝不足、女性の月経周期、天候や気圧、空腹や脱水、肩こり、アルコールなど、きっかけになり得るものは実にさまざまあります。

その中でも「片頭痛」という名称は頭の片側が痛むことに由来しますが、実際には4割ちかくの患者さんが両側性の頭痛を経験しているといわれています。

片頭痛は国際頭痛学会の診断基準で、前兆の有無と種類により「前兆のある片頭痛」と「前兆のない片頭痛」に分類されており、疑い例を含めると、年間有病率は8%超と推定され、かなり患者数が多い疾患です。また、片頭痛は女性に多いのも特徴です。

いずれにしても、どの要素が発生の引き金になるのかは個人差があるため、頭痛に悩んでいる人は日頃からどんなときに頭痛が起こるのか、また頻度や痛みの度合いなどを記録する癖を付けておくようにしましょう。

皮下注射「エムガルディ」を治療法の一つとしてご提案できます

ゆうメディカルクリニックでは、片頭痛に悩んでいらっしゃる患者様の治療法の一つとして「エムガルディ」という皮下注射治療薬を取り扱っております。

片頭痛の治療薬には、これまで予防薬として内服薬は存在しましたが、毎日お薬を内服する必要がありました。予防薬の内服によって片頭痛発作のコントロールができる患者さんもいらっしゃるのですが、残念ながらコントロールがなかなか上手く取れない方もいます。この新しい治療薬エムガルティは予防薬になり、月1度の皮下注射で片頭痛発作回数、内服薬の使用量が減らせるお薬です。

 

エムガルディの働き

片頭痛が起こる際には、様々な痛み物質が放出されます。その中で、カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)は、主要な原因物質の一つです。CGRPは、顔面や頭部の知覚神経である三叉神経に存在しますが、片頭痛発作時に過剰に発現します。過剰なCGRPは、血管を拡張させて痛み物質を作り出し、片頭痛を引き起こします。また、痛みを感じやすくする作用もあります。 エムガルティは、CGRPのはたらきをおさえ、片頭痛発作が起こるのを抑えると考えられております。

エムガルディの副反応について

エムガルディは皮下注射ですので、インフルエンザ予防接種と同じように副反応がでる可能性があります。

エムガルディの副反応は、注射をした部位(お腹、太もも、腕、お尻)に痛み、発赤、かゆみ、内出血や腫れなどが生じるというものです。多くの場合、注射した日に出現し数日以内に消失します。

また、ごく稀にではありますがアナフィラキシー、血管浮腫、蕁麻疹等があらわれることがあります。異常が認められた場合には投与を直ちに中止し、適切な処置を行うことが重要です。重篤な過敏症反応は本剤投与数日後においてもあらわれることがあり、また反応が長引くことがあります。このような副反応がみられた場合は、すぐに受診し、医師の判断を仰いでください。

エムガルディを用いる際には、事前にしっかりと医師の診察、説明を受けて、これらの副反応を理解した上で接種しましょう。

 

《おわりに》

ゆうメディカルクリニックでは身体の基本的な検査をはじめ、血液検査や心電図検査、胃カメラ、大腸カメラなど幅広い検査が可能で、詳細な検査を迅速・的確に行うことができます。また、豊富な検査設備が整っているため、効率的かつスピーディーな検査・診察が可能です。

上新庄をはじめ、東淀川区など大阪市内だけでなく、吹田市、摂津市、守口市といった遠方からも多くの患者さまにご来院いただいているゆうメディカルクリニックなら、もっと身近に、そして気軽にお身体の健康に関する相談をお受けすることができます。

また、当院では自由診療メニューとして美容・エイジングケアに効果のある高濃度ビタミンC点滴や、NMN点滴などもおこなっておりますので、お気軽にご相談ください。

お身体のことでお悩みがある方は是非一度「ゆうメディカルクリニック」へお越しください。

 

投稿者プロフィール

ゆうメディカルクリニック 院長
ゆうメディカルクリニック 院長
健康的な暮らしに役立つ知識や、クリニックの最新情報をゆうメディカルクリニックの院長が定期的に発信していきます。

2024年11月6日