膵臓がん・胆道がん検査(MRCP)

膵臓がん・胆道がん検査(MRCP)

MRCP(Magnetic ResonanceCholangio Pancreatgraphy)
MRI装置で注射など特別な処置を必要とせず
苦痛なく被曝することなく胆のう・胆管・膵管を同時に抽出する検査です。

MRCP

MRCPでわかる病気

  • 膵臓がん

膵臓がんは近年増加してきておりがんによる死因では肺がん、大腸がん、胃がんに次いで第4位となっています。
膵臓がんは進行するまで腹痛や背部痛などの症状が出にくいため、早期発見することが難しく、癌の中で最も予後が悪い癌と言われています。
膵臓がんは、症状のない初期の段階から膵管に狭窄や拡張を伴うことも多く、MRCPはその早期発見に非常に優れた検査です。
膵癌の危険因子である以下の項目に当てはまる方は、一度MRCP検査をおすすめいたします。

  • 家族に膵臓がんになった人がいる
  • 糖尿病の方
  • 肥満、糖尿病、慢性膵炎のある方
  • 喫煙される方・大量飲酒される方
  • 膵のう胞を指摘された方


  • 膵のう胞性疾患

膵臓にできた液体成分を含んだ袋状のものを指します。

膵のう胞は膵炎の結果できたものや、腫瘍性のものまで様々な種類があります。
膵のう胞は膵臓がんの危険因子の一つであり、MRCPは、腹部超音波検査やCTで指摘できないような小さな膵のう胞の発見にも優れています。

  • 胆道疾患
MRCPは、膵臓の病気だけでなく、胆管の描出にも優れた検査であるためCTでも指摘しにくい胆管結石、胆嚢癌、胆管癌の早期発見にも役立ちます。

その他、すでに検査などで膵臓や胆道の検査を勧められた方、また背部痛があって整形外科受診したけど異常がないと言われた方、みぞおちが痛くて胃カメラしたけど異常がないと言われた方もぜひクリニックを受診してみてください。

MRCP検査の特徴

解剖図
  • 内視鏡を使用しないので苦痛が少なく、また合併症もなく行えます。
  • 線を使用しないので放射線被曝がありません。
  • 血管内造影剤を使用せずに胆のう・胆管・膵管の抽出が可能。

※検査時間が20~30分と長めです。
※体内にペースメーカー等の金属が入っている方や、妊娠されている方は検査を受けられません。
※閉所恐怖症の方は要相談になります。

MRCP検査を受けられる患者様へ

【検査当日の食事・水分制限について】
食事 検査の6時間前より絶食
水分 検査の3時間前より絶飲

MRCP検査では胃の中身などの様子も写るので、飲食物が残っていると検査の妨げになります。また、食後直ぐの場合、 胆嚢(たんのう)が縮んでしまう為、膨らむまで時間が必要になります。

長時間の絶飲食は非常に辛いですが、ご理解とご協力をお願いいたします。