痛風

痛風

「痛風」と呼ばれる症状は、母趾(足の親指)のつけ根が急に赤く腫れて痛くなることがあります。暴飲暴食した翌朝になることが多く、「風が吹いても痛い」ということから、このような名称で呼ばれています。
足の親指のつけ根以外に、足関節、足の甲、アキレス腱のつけ根、膝関節、手関節にも激痛発作が起こることがあります。
肥満や高血圧などの生活習慣病を合併することもあり、痛風発作が起こる前には、少しムズムズするような違和感を感じることがあります。

痛風に関するQ&A

高尿酸血症になると治らないのでしょうか?
尿酸値は、生活習慣の見直しや尿酸値を下げる薬による治療によって下げることができます。尿酸値を下げる薬を飲み始めると、尿酸値が急に下がることで痛風発作を起こす場合があるので、医師の指示に従って、徐々に下げていくことが大切です。
痛風は女性もなるのですか?
痛風患者の9割以上は男性といわれています。その理由として、尿酸値は男性と女性で差があり、「エストロゲン」という女性ホルモンが尿酸の排泄を促すためと考えられています。その「エストロゲン」が減る閉経後は、閉経前に比べて尿酸値が高くなります。そのため女性でも痛風を発症しやすくなります。
若年性の痛風についておしえてください
近年、小児の肥満増加とそれにともない若年者でも痛風が増えています。尿酸値が高くなる原因には、尿酸の産生が過剰になる、もしくは尿酸の排泄が低下するという2つの原因があります。これは遺伝も関係します。ご家族に腎臓病の方が多い場合などは遺伝的な要因が考えられます。
また、生活習慣の関与も大きいので、現在肥満の方はまずはそちらを改善しましょう。