スポーツ外傷
スポーツによって起こるけがは、「スポーツ外傷」と「スポーツ障害」の2つに分けられます。
【スポーツ外傷】運動中に足を捻った、肩を脱臼したなど、1回の衝撃で起こるもの
【スポーツ障害】疲労骨折、アキレス腱炎、テニス肘など、繰り返しストレスが加わって起こるもの
スポーツ外傷の場合は、患部を冷却したり、ギプスで固定するなどして安静にすることで時間の経過とともに痛みもとれ、治療やリハビリが長期化することはありません。
しかし、スポーツ障害の場合、身体の使いすぎや、間違ったフォームなどが原因で本人や周囲も気付かないうちに徐々に痛みがでてくるので、治療も長期化してしまうことがあります。
けが(外傷)に対し適切な処置を行わなかったために、障害へつながることもあります。痛みがいつから、時間の経過とともにどのように変化したか、医師に相談してください。
スポーツ外傷に関するQ&A
- 野球の投球時に肩が痛いです。原因は何ですか?
- 肩峰の下には腱板を保護するために滑液の入った袋があり「肩峰下滑液包」といいます。ボールを投げすぎてアフターケアも十分にしないでいると、この袋が腫れてきます。また腱板そのものも腫れてきます。
袋や腱板が腫れや癒着を起こすと、肩の動作時にスムースに動かず、肩にひっかかりや痛みを感じるようになり、肩を上げるのが困難になってきます。すぐに投球を中止し、回復まで約1~2週間安静にする必要があります。 - 趣味でテニスをしています。ひじに痛みがあります。原因は何ですか?
- テニス肘(上腕骨外側上顆炎)は、「上腕骨外側上顆」という場所が過敏な状態になり、肘の外側から前腕にかけて痛みが生じます。テニスだけでなく、ゴルフや釣りをしていても起こる症状です。テニス愛好家に生じやすいので「テニス肘」と呼ばれています。
テニス肘は安静にすることで症状が治ることもありますが、なかなか症状が改善しない方は受診されることをおすすめします。